無垢材家具ならではの、特殊な事情。

突然ですが、家電量販店って電気製品が安く買えますよね。その理由はご存知の通り、一度に大量に仕入れることでメーカーからの卸価格を抑えているから。

同じことが、無垢材の家具でもできるでしょうか?実は「できない」のです。

電化製品とは違って、無垢材の家具の場合は人の手が加わることで発生する費用(職人さんの手間賃)がとても大きな比率を占めています。この職人さんの手間賃というものは、大量に仕入れてもほとんど変わりません。(これは、無垢材の家具に限ります。プラスチックや金属でつくられた工業製品は、たくさん注文すれば単価は安くなります。)

「たくさん発注すれば、手間賃も削減できるのでは?」

と、思うかもしれません。それが一般的な商品では当然のことです。そして家具でも、一度にたくさんの注文をいただければ少しは工程を効率化することはできます。

しかし、それはせいぜい機械の調整程度のことです。

ちゃんとした本格家具は、1個つくるのに3日かかるものであれば10個つくるには30日かかります。テーブルの板も、机の引き出しも、最終的には人の手で仕上げなければどうしても完成品にはならないのです。

そんなわけで、高品質な無垢材家具は人の手作業が占める割合が多くなります。したがって、発注の数と価格はほとんど関係がありません。これが、価格のひみつ①『無垢材家具だからこその特殊な価格設定』です。

それではこのことをふまえた上で…。

「同じくらいの高品質な無垢材の家具を、大手量販店や全国展開しているチェーン店で買う場合と家具のオークで買う場合」

この2つのケースでは、どちらが安く買えるでしょうか??

⇒価格のひみつ②を見る。